例外なし!?アフィリエイト初の景品表示法規制による行政処分!!その内容(前編)

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消費者庁の発表によると、平成30年6月15日に株式会社ブレインハーツへ、景品表示法に違反する行為があったという事で措置命令と課徴金納付命令が行われたという発表がありました。

この一件はただ景表法を犯した商材・企業が措置命令をくだされたということではなく、実はアフィリエイトの在り方を見直すべき重大な事件だったと考えていいでしょう。

では、この事件の概要をざっくりと説明させていただこうと思います。

1 今回の事件の概要

今回の事件は主に「7日間飲むと1か月間体重が確実に減り続ける」等の不当表示で商品を訴求することで健康食品・健康グッズの販売を行っていたことに対して消費者庁が行政処分を下したという形になります。

詳細な説明といたしまして、消費者庁の発表によりますと、株式会社ブレインハーツの該当5商品である
「グリーンシェイパー」(本件商品①)
「アストロンα」(本件商品②)
「スリムイヴ」(本件商品③)
「恋美白スキンソープ」(本件商品④)
「Smart Leg」(本件商品⑤)
が今回の問題になった商品です。

ここからは消費者庁発表内容に準じた記載をさせていただきます。

今回この5商材が一番問題として大きかった点は、優良誤認表示有利誤認表示という2点にあります。

優良誤認表示とは

景品表示法第5条第1号は、事業者が、自己の供給する商品・サービスの取引において、その品質、規格その他の内容について、一般消費者に対し、

(1)実際のものよりも著しく優良であると示すもの
(2)事実に相違して競争関係にある事業者に係るものよりも著しく優良であると示すもの
であって、不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認められる表示を禁止しています(優良誤認表示の禁止)。

具体的には、商品・サービスの品質を、実際よりも優れていると偽って宣伝したり、競争業者が販売する商品・サービスよりも特に優れているわけではないのに、あたかも優れているかのように偽って宣伝する行為が優良誤認表示に該当します。

なお、故意に偽って表示する場合だけでなく、誤って表示してしまった場合であっても、優良誤認表示に該当する場合は、景品表示法により規制されることになりますので注意が必要です。

引用元: http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/representation_regulation/misleading_representation/

と、定義されています。
これはつまりサプリメント等であれば、飲むだけで痩せる!や、他社より圧倒的な効果!等の表記が抵触するという形になります。

有利誤認表示とは

有利誤認とは

景品表示法第5条第2号は、事業者が、自己の供給する商品・サービスの取引において、価格その他の取引条件について、一般消費者に対し、

(1)実際のものよりも取引の相手方に著しく有利であると一般消費者に誤認されるもの
(2)競争事業者に係るものよりも取引の相手方に著しく有利であると一般消費者に誤認されるもの
であって、不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認められる表示を禁止しています(有利誤認表示の禁止)。

具体的には、商品・サービスの取引条件について、実際よりも有利であると偽って宣伝したり、競争業者が販売する商品・サービスよりも特に安いわけでもないのに、あたかも著しく安いかのように偽って宣伝する行為が有利誤認表示に該当します。

なお、故意に偽って表示する場合だけでなく、誤って表示してしまった場合であっても、有利誤認表示に該当する場合は、景品表示法により規制されることになりますので注意が必要です。

事業者が、有利誤認表示を行っていると認められた場合は、消費者庁は当該事業者に対し、措置命令などの措置を行うことになります。

引用元: http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/representation_regulation/advantageous_misidentification/

とあります。
これはつまり、今だけ50%オフ!と謳っているにも関わらず、実はその価格は50%オフの金額ではなかったという事などが例として挙げられます。

では、今回のブレインハーツの商品はどのような形でこの内容に抵触してしまったのでしょうか。

優良誤認表示に関しては、下記のような発表内容になっております。

今回の優良誤認表示

(ア) 表示内容
a 本件商品①(別紙1)
別表1「表示内容」欄記載のとおり記載することにより、あたかも、本件
商品①を摂取するだけで、短期間で容易に著しい痩身効果が得られ、かつ、
痩身後の体重を維持することができるかのように示す表示をしていた。
b 本件商品②(別紙2)
別表2「表示内容」欄記載のとおり記載することにより、あたかも、本件
商品②を7日間摂取するだけで、その後1か月間にわたり痩身作用が持続す
ることにより、容易に著しい痩身効果が得られるかのように示す表示をして
いた。
c 本件商品③(別紙3)
別表3「表示内容」欄記載のとおり記載することにより、あたかも、本件
商品③を摂取するだけで、短期間で容易に著しい痩身効果が得られるかのよ
うに示す表示をしていた。
d 本件商品④(別紙4)
別表4「表示内容」欄記載のとおり記載することにより、あたかも、本件
商品④を使用するだけで、短期間で容易に、シミ、しわ及びたるみを解消又
は軽減するとともに肌本来の色を白くすることができるかのように示す表
示をしていた。
e 本件商品⑤(別紙5)
別表5「表示内容」欄記載のとおり記載することにより、あたかも、本件
商品⑤を着用するだけで、短期間で容易に著しい下半身の痩身効果が得られ
るとともに、下半身の余分な脂肪が胸部に移行することによる豊胸効果が得
られるかのように示す表示をしていた。
3
(イ) 実際
前記(ア)の表示について、当庁は、景品表示法第7条第2項の規定に基づき、
ブレインハーツに対し、期間を定めて、当該表示の裏付けとなる合理的な根
拠を示す資料の提出を求めたところ、同社は、当該期間内に資料を提出しな
かった。
引用元: http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/fair_labeling_180615_0003.pdf
別紙1
http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/fair_labeling_180615_0006.pdf
別紙2
http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/fair_labeling_180615_0007.pdf
別紙3
http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/fair_labeling_180615_0008.pdf
別紙4
http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/fair_labeling_180615_0009.pdf
別紙5
http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/fair_labeling_180615_0010.pdf

とあります。

このリンクの別紙を確認していただけると分かるかと思うのですが、通常のサプリメント等の訴求とは明確に違うという事が分かると思います。
というのも、グリーンシェイパーを例に挙げてみると「毎日2粒摂取して14日間の使用で体重ー12.8㎏以上をお約束します」等の表現がされています。
こういった効果効能を明確に謳うというのは絶対にありえないのですが、この商品ではそういった通常のラインを越えてしまっていたのです。

更に優良誤認表示に関しても相当なことになっております。

今回の有利誤認表示

(ア) 表示内容
a 本件商品①
「通常価格14,900円(税抜)⇒ 限定特価2,980円(税抜)」と
記載することにより、あたかも、「通常価格」と称する価額は、本件商品①
について通常販売している価格であり、実際の販売価格が当該通常販売して
いる価格に比して安いかのように表示していた。
b 本件商品②
「メーカー希望小売価格27,000円 ↓↓↓【特別モニター限定価格】
2,980円」と記載することにより、あたかも、本件商品②にはメーカー
希望小売価格が設定されており、実際の販売価格が当該メーカー希望小売価
格に比して安いかのように表示していた。
c 本件商品③
「通常価格14,800円(税別)↓↓↓↓ モニター価格2,980円(税
別)」と記載することにより、あたかも、「通常価格」と称する価額は、本件
商品③について通常販売している価格であり、実際の販売価格が当該通常販
売している価格に比して安いかのように表示していた。
d 本件商品④
「9,800円 ▼▼▼ 特別価格2,980円(税抜)」と記載することに
より、あたかも、9,800円は、本件商品④の通常の販売価格であり、実
際の販売価格が当該通常の販売価格に比して安いかのように表示していた。
e 本件商品⑤
「参考小売価格14,900円 →2,980円」と記載することにより、
あたかも、「参考小売価格」と称する価額は、本件商品⑤の製造事業者等に
より本件商品を取り扱う小売事業者の小売価格設定の参考となるものとし
て設定され、当該小売事業者に広く呈示されている価格であり、実際の販売
価格が当該価格に比して安いかのように表示していた。
(イ) 実際
a 本件商品①
「通常価格」と称する価額は、ブレインハーツが任意に設定したものであ
って、ブレインハーツにおいて販売された実績のないものであった。
b 本件商品②
メーカー希望小売価格は設定されていなかった。
c 本件商品③
4
「通常価格」と称する価額は、ブレインハーツが任意に設定したものであ
って、ブレインハーツにおいて販売された実績のないものであった。
d 本件商品④
9,800円は、ブレインハーツが任意に設定したものであって、ブレイ
ンハーツにおいて販売された実績のないものであった。
e 本件商品⑤
「参考小売価格」と称する価額は、本件商品⑤を取り扱う小売事業者の小
売価格設定の参考となるものとして設定され、当該小売事業者に広く呈示さ
れているものではなかった。
引用元: http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/fair_labeling_180615_0003.pdf

とあります。

こういった形で大幅に法律に抵触してしまった今回のブレインハーツの一件。

では本題として挙げさせていただいた内容として、何故この事件がアフィリエイトを揺れ動かすほどのことと考えられるのでしょうか。

本題は改めて後編にてお伝えさせていただきますので、ぜひ後編のアップをお待ちください。

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