前回(第1回)はアフィトピックのサイト自体のコンセプトや成り立ちについてがテーマでした。
第2回目となる今回は、弊社代表・今井がASP時代に経験したことや、その知識を持って今どう思うかというところを聞いていきたいと思います!
――5年間アフィリエイトの業界を見てきた中で、急成長を遂げたASPはありますか?
どう解釈するかによっても変わるんですが、基本的にアフィリエイト業界は全体傾向として成長していると思います。一部のクローズドASPさんが事業としてアフィリエイトから撤退するというような場合以外は、ほとんどが右肩上がりですね。
特に活躍が目立つのは、レントラックスやLink-Aです。私の古巣であるレントラックスは私がいた当初年間20億だったものが今では70億ほどになっていまして、かなりの急角度での成長を遂げています。
Link-Aさんは、私がASPに入社したとき「リンクエー」という言葉自体聞いたことがなかったような状況でした。2016年ごろ名前を耳にすることが増えて、特に不動産という分野で伸びていた印象ですね。
当時は年商5億もなかったところから、ここ数年でカンファレンスを行えるくらいの規模まで信じられない角度で急成長しています。大手のASPも全体として右肩上がりの傾向にありますね。
――このASPさんは伸びそうかなって思った瞬間ってありますか?
とにかくスピード感のあるASPだと思います。
そもそもの話、ASPのシステムっていうのを販売している会社もあるわけだから、究極的にはASPがいなくても成り立つじゃないですか。そこまでしてわざわざASPを使う理由とはなにか。
アフィリエイターさんのグリップだったりコミュニケーションだったり、アフィリエイターさんに最も適切な情報を届けて相互の間をうまくつないだり、わざわざ広告主がアフィリエイター報酬に30%を上乗せして払う価値がそこに存在するんですよね。
そこで言うと情報のスピードはすごく重要な要素で、とにかくスピード感を持ってやっていくことが価値を高めることに繋がる。そういうASPは必ず伸びていくと思います。
――レスポンスの速さ以外にユーザビリティ向上みたいな取り組みはありますか?
Link-Aのチャットボットですね。
だいたいアフィリエイターさんが質問したいことでかぶっている質問があるので、そこに対して工数を割かなくてよくなったというのは大きいと思います。
これからチャットボットで対応していくっていうのは全世界的なECの潮流としてあると思いますね。
その辺は中国が進んでいまして、タオバオのチャットボットはすごく活用されています。中国人は中国人のこと信じてないので、皆さんすごく質問するみたいで。
――ここ数年のASP業界全体の中で大きな変化があれば教えてください。
爆発的に変わっているのはPPCアフィリエイターの登場だと思います。
YDN(ヤフーディスプレイアドネットワーク)だったりFacebookだったり、リスティング広告っていうのは、今までであれば一部のアフィリエイターさんしか使わないノウハウだったんですね。
しかもそれが稼げる、そういうものに目をつけてコストを払うっていう感覚がなかった。
ところがここ数年でできたアフィリエイト塾が、とある有名PPCプレイヤーさん経由でPPC関連のアフィリエイトを一気に広めていくきっかけになったと思います。
PPCの手法自体もここ2、3年でFacebookやグノシーが出てきたり変化していますね。
アフィリエイターの変化=ASPの変化ということで大きな変化として挙げさせていただきました。
あとは細かいところだと、ASPの管理画面が頻繁に変わっていて、すごく質が良くなっています。
ここ2、3年でいうとafbやレントラックス、アフィリエイトオーシャン、フェルマ、アクセストレードは管理画面を見やすくしてユーザビリティを上げたり、レポート画面を充実させたりしてすごく使いやすくなっていますね。
――アフィリエイターさんも変化してASPもそれに伴って変化して、お互いの関係を良好により円滑にするために管理画面も変化しているという感じですかね。
そうですね、特にそういった意味合いは強いと思います。
というのもアフィリエイターさんあってのASPなので、アフィリエイターさんのユーザビリティを追求するっていう意味で管理画面を利用しやすくするっていうのは、一つの重要なKPIだと思います。
――ここまでASPの変化を伺ってきましたが、その一方で広告主さん関連でなにか大きな変化はありますか?
景品表示法、薬機法が厳しくなったというのが一つの大きな変化としてありますね。
某NEWSメディアが記事を出してから、いろんなアフィリエイターさんやASPにセンセーショナルな事件が起きました。
今まではランキングサイトで順位を上げるのをメインにやっているところもありましたけど、今はあまり見ませんね。広告主さん側もプッシュしにくいというのもあると思います。
だからこそ表現の質を変えて、自分たちの商品を実際に使ってもらってレビューをしてもらう方向性に変化した広告主さんが増えています。
――単純に順位を買うだけじゃなくて、表現の質を上げていく方向にシフトしているんですね。
そうですね。
あとやっぱり大きな変化の中で欠かせないのがグーグルの検索エンジンですね。これはヤフーの検索エンジンとも関わり合っていて、基本はグーグルのアルゴリズムに準拠しているんですけども。
昨年度WELQ問題というのがありまして、根拠がまったくない虚偽記事を書いて大変問題になったんですね。肩凝るのは霊のせいとか(笑)。
こういう問題を受けて、グーグル自体も薬機法に違反しているサイトは検索上位に上がらないようにしよう、だったりユーザーのためになる記事をあげていこうという対策をとっています。
世の中の傾向として、国からも消費者庁からも情報の質をあげようという動きがあるので、ASPも広告主さんもこれに従っていくことになりました。これが一番大きい変化ですね。
あと、健康食品だと今までは定率の案件がすごく多かったんですよ。商品の購入額の◎%をバックするっていうものですね。それが結構消えました。
買い切りじゃなくて定期訴求に変化していって、商品を買い切って終わりじゃなくて、定期購入で継続的に使ってもらおうという方にシフトしていきました。その頃LTV(顧客生涯価値)って言葉が浸透し始めましたね。
――ネット広告の業界は入れ替わりとか変化が激しいイメージがあるのですが……。
そうですね。例えば定期購入のやり方にもいろいろあって、一番最初はただの定期購入、その後初回割引が出てきて無料サンプル、最近の流行りは初回980円その後定期、とかですね。この流れがいまのスタンダードじゃないかな。
――なるほど。もうすぐ次の展開も出てくるんですかね。
こういう転機が起こる時っていうのは消費者側からのクレームがきっかけなので、今は定期縛りの表示をちゃんと表記するようになったり変わってきています。
――いかに早くそれに対応できるかで先を見ていくんですね。
ASPも広告主さんもそれぞれにアンテナを張って、価格販売戦略など新しい情報はその都度共有していくべきだと思います。
――他に最近の広告トレンドとして言えることってありますか?
やっぱりインフルエンサーマーケティングですね。
昔のインフルエンサーはアメブロで芸能人が商品を宣伝して、っていうのが主流だったんですけど、今はインスタグラムに変わっています。
また、ステマだと思われないようにPRと書かせるっていうトレンドがありますね。
最近は、インスタのストーリー枠はURLを置けるので、インスタグラム側が後押しした影響なんかもあってストーリーズアフィリエイトもかなり流行ってます。これは最近の新しいトレンドですね。
――ASPのトレンドについても教えてください。
フィングさんの即日承認で入金されるシステムは面白いなと思いました。
普通は2ヶ月くらいかかるものだったんですよ。Link-Aさんが1ヶ月とか出したあたりから、それがどんどんスピード合戦になって支払いサイクルが短いところがどんどん出てきましたね。
――アフィリエイト業界で、ココ最近で問題となったことはありますか。
アフィリエイトって結局グレーの部分がどうしてもあるんですよね。
バレなければいいというのでグレーでやってしまうアフィリエイターさんっていうのもいて、例えば鳥の肉をビーカーに入れて白い粉を入れたら溶けた、みたいな(笑)。これ飲めば痩せるよっていうね(笑)。のど焼け落ちますよね(笑)。
極端な例ですけど、こういうことも起こってしまっていて消費者庁からも言われているので、ここは業界がまだまだブラックな部分だなと思います。
――業界全体としてこれから大きな変化はありそうですか。
これからあると言われているのは、ASPという存在自体が消えるんじゃないかということです。
そういうCRM(顧客関係管理)みたいなものも出てきていて、アフィリエイトの知見を広告主さんが持っていれば、広告主さん側でアフィリエイトが簡単にできてしまうということがあります。
直接つながってたほうが楽ですし広告費もかからないですから。
――ASP側もどう生き残っていくか模索していかなければならないんですね。
ASPに30%支払う意味っていうのをASPがしっかり説明できることが大事だと思います。
自分もASPで働いていた時、「今井さんに相談して本当によかった」と言ってもらえたことがあって、それは僕がコミットを一緒にこなしたりスピード感を持ったりっていう人と人のビジネスを意識していたからだと思います。
人と人とのつながりを大事にしていくことをKPIに掲げていくことは生き残っていくのに重要じゃないかなと。
――アフィリエイトって一人で黙々とやることが多いイメージですけど、繋がりが大事なんですね。
これが一人で全部できちゃうってなると、世の中のコンシェルジュサービスはほとんどなくなると思いますね。それが全部チャットボットに置き換わるっていうのはまだ先の話だと思います。
今回は「5年間アフィリエイト業界にいて見てきたこと、現在のトレンド、これからの展望」について語っていただきました!
次回以降も生々しい話やぶっちゃけトークを聞き出していきますので、どうぞご期待ください!